papasdesign - 窓から。
日常のなにげない風景の中で、その時の自分の「小さな感動」を探す。見たことも無いような絶景でも待ち続けた一瞬でもない、どこにでもある景色ではあるけれど、「想い」を注ぎ込み、その被写体の「イメージ」をを浮かび上がらせてゆく。
昔、流通業界の仕事をしていた頃、モデル撮影を控え、モデルクラブのリストをめくりながらイメージにあったモデルを捜していた時。先輩のディレクターに相談すると、「モデルなんて誰でもいいぞ。みんな、可愛いだろ!」
無理矢理、意図するモデルのスケジュールを押さえるのではなくて、与えられた、スケジュールにあったモデルの一番いいところを引き出してシャッターを切る(カメラマンに切ってもらう)。そういうことだったと思う。
独立して自分で写真を撮るようになって、自分も自然にそうなって来たような気がする。
作り込んで、作り込んで、瞬間を待って、撮影することも時には必要だが、その場面その被写体の「いちばん素敵な部分、見え方」を、彼(彼女)と対話しながら見つけ出してゆく。写真もデザインも同じだと思う。
そう、「自然体で。」・・・・ 今年もこの “ 体 ” で指示されるデザイナーでありたいと想う。
2015.1.1 papasdesign-たなかさだふみ mail to:papas-design@lion.ocn.ne.jp